シアリスの副作用

シアリスは2007年に日本では発売された勃起不全症(ED)治療薬です。日本で販売されているED治療薬はシアリスの他にバイアグラとレビトラの2種類がありますが、シアリスはこの中で最後に発売されたものです。シアリスは他のED治療薬と比較して、併用禁忌となる薬が少ないこと、副作用発現率が低いことなど安全面でのメリットがあります。また作用持続時間がバイアグラやレビトラよりも圧倒的に長くなっています。ここではこのシアリスで引き起こされる代表的な副作用について解説します。
シアリスの副作用は血管拡張作用に由来する症状が現れます。最も代表的なものとしては頭痛が挙げられます。これは頭の中の血管が拡張することで頭の全容積中の血管の容積の割合が増え、他の組織を圧迫し、その圧力が痛覚をつかさどる神経を刺激することで起こります。また顔面などが紅潮することもあります。これは血管が拡張することで血液の通り道が広くなり、血流量が多くなるため、血液の赤色がよりはっきりと見えるようになるために起こります。鼻づまりもおこることがあります。鼻粘膜には沢山の血管が存在します。もしその血管が拡張すると鼻粘膜が膨張し、鼻の空洞部分が狭くなってしまうため、鼻づまりを強く感じるようになります。
こういった副作用は併用薬の影響によって強く出やすくなることもあります。例えば高血圧症の治療でカルシウム拮抗薬などの血管拡張剤を使用している場合には血管拡張作用が相乗効果となって、前述の副作用がより起こりやすくなります。また代謝酵素の競合によっても副作用が起こりやすくなります。シアリスの有効成分タダラフィルはCYP3A4によって代謝されますが、同様にCYP3A4によって代謝される薬剤と併用すると消失速度が遅くなり、血中濃度が高くなり、副作用が起こりやすくなります。